ヒアルロン酸注入のリスク

ヒアルロン酸注入のリスク

ヒアルロン酸注入を行うクリニックが、十分に注意していたとしても、患者の身体には大きなストレスがかかっており、思いがけないトラブルが発生する可能性はゼロではありません。

 

たとえば、麻酔によって、アレルギー反応が出たり、ショック症状になったりすることもあります。

また、ヒアルロン酸を注入する際に、感染症にかかることも考えられます。

 

ヒアルロン酸を注入した後には、注入した部分に、皮下血腫や腫れ、痛みなどが現れる可能性があります。

術後に現れる腫れなどには個人差があり、翌日から違和感がまったくない人もいますし、これらの症状が長引く人もいます。

いずれの場合でも、時間が経つにつれ治まってきます。

 

また、最終的には体に吸収されるという「ヒアルロン酸」ですが、繰り返し注入を行うことで、皮下組織化してしまい、硬いしこりのようなものが確認できる場合があります。

 

ヒアルロン酸注射を行う際は、分子構造の合ったヒアルロン酸を選び、正しい深さに注入を行わないと、よりシワが目立ったり、凸凹になったりしてしまうことがあります。

たとえば、ゲル粒子が小さ過ぎる製品を、深い部分に注入すると、ヒアルロン酸の効果が持続しません。

逆に、大き過ぎるものを、表層部分に注入した場合は、凸凹になってしまう可能性が非常に高くなります。

だから、ヒアルロン酸を、とても皮膚が薄い「目」の周囲に注入する際には、優れた技術のある医師に限られます。

この部位は、ただでさえ凸凹になる確率が高いのです。

 

もし、凸凹になってしまっても、時間の経過と共に、徐々にヒアルロン酸が吸収されて、改善されるまでは、患者は我慢するしか方法はないのです。